もがくゲイの500字

ゲイの苦悩や考え方を500文字程度で語ります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

10. 同性愛者だからこそ得られたもの

これまではネガティブな話が多かったように思う。僕のことを知らない人たちは、僕のことを陰気で下向きな奴だと思ったにちがいない。 今日は10回目の投稿記念なので、少しばかりポジティブになってみたい。僕の努力の源の話をする。 僕はゲイだ。だから、異…

9. 全ての足枷

コミュ力お化けとも言われたことのある僕が人との関わりを避けるようになったのは、恋愛や結婚、性の話題を避けるためだ。 本当の僕をさらけ出すことができず、気まずい時間を過ごすぐらいから、誰とも深く関わらない方がいい。こんな思いで、最近の僕は人と…

8. 僕の心をゆっくりと壊していく質問

26歳になって1ヶ月が経った。僕の日常の頻出単語に一躍躍り出た「結婚」の2文字が僕を苦しめていることはご察しの通りだ。 今は頻出度Bだが、それがAになり、Sになる日が間もなく来ることは容易に想像できる。その予感だけでも、僕の心を暗くて深い奈落に突…

7. 幸せと絶望感はいつもセット

お盆休み、彼との関西旅行を終えて大阪の実家(祖父母宅)、母の自宅(奈良)、父の単身赴任地(鹿児島)を訪れた。 まずは大阪、僕の生まれ育った場所だ。5歳と1歳の従兄弟も祖父母と住んでいて、とても賑やかだった。僕の現在をこのまま引き伸ばしても、そ…

6. 運命的とも言える彼との出会い

彼との出会いは運命的だった。 会社の計らいで、僕たち新入社員は寮のような社宅のような場所に住むことになった。 そこは11階建てのマンションで、新入社員108人が居住していた。僕の部屋は4階だ。 ある日、とある僕の友人が誕生日プレゼントを僕の自宅に送…

5. やすらぎと幸せと後ろめたさ

皆さんお気づきだろうか。 僕はこれまでのブログ投稿を全て500字(1割程度の誤差あり)で収めてきた。 何文字でもいいから毎日ブログ継続というのでは続けられる自信がなかったので、500字程度の投稿を毎日継続するという縛りを課した。これで少しは長続きし…

4. 異性愛者には決して理解できない感情

兄弟の結婚、インスタで流れてくる友人の結婚報告、実家で聞かれる彼女の有無、これらは僕の心の安寧を掻き乱して止まない。 今は若いからまだいい。でもこれから年を重ねるにつれ、結婚できない男として憐れみの目で見られる機会は増えるのだろう。 そう考…

3. 彼氏を持つゲイの苦悩

彼は同じ社宅に住む会社の同期だ。僕への郵便物が彼の部屋の宅配ロッカーに誤配送されるという嘘みたいな出会い方をした。それから毎日のように逢瀬を重ね、僕たちは付き合うことになった。(出会ってから付き合うまでの間にいろんなエピソードがあるのだが…

2. 同性愛者であることの憂鬱

彼と奈良の燈籠祭りに行った。 素直に綺麗だと思えた。彼は写真が趣味でいつもインスタ投稿用の街スナップを撮ることに精を出している。今回も例に漏れず、彼は来るべき瞬間に備えてカメラを構えていた。構ってほしい気持ちからか、僕はふざけながらカメラの…

1. 異性を愛せる可能性があることの葛藤

僕は男だ。僕には彼氏がいる。 何気ない日常、彼と触れ合っている時の温かさに幸せを感じることだってある。 同時に、その人とずっと一緒にいる選択をすることは、その人と一緒にいなければ得られるであろうあらゆるものを諦めることでもあった。 何かを得る…