もがくゲイの500字

ゲイの苦悩や考え方を500文字程度で語ります。

13. 理想と現実のギャップ

できることなら、異性を好きになって、付き合って、プロポーズして、結婚して、二人の子どもを作って、子育てをする、そういう「普通」とされる人生を歩みたかった。

でも僕にはそれが叶わない。好きでこうなった訳じゃない。世間の人たちは、全ての人は当たり前のように上に述べたような人生を歩むものだと無意識に思っていて、そこから外れた人たちは何かしらの原因があると考える。

「30歳までには結婚した方がいい」、世の中の10%近い人々が性的マイノリティであることを考えれば、そんな発言ができるはずがない。僕にとってはそれが無意識の存在否定に思われて辛い。そういう人たちが一人や二人ならまだいい。でも世間のほとんどの人がそうなのだ。

僕は苦しい。「普通」とされる人たちはこの重りがない状態で生きているなんて。恋愛至上主義、下ネタ至上主義の世の中でどうやって僕は立ち振る舞えばいいんだろう。

LGBTQであることが、左利きやAB型のように単なる個性として完全に認められる日は絶対に来ないと僕は確信している。男女の営みにより生殖がなされる限り、絶対にだ。